2021/04/14 12:00
あなたは普段、柄の入ったお洋服やアイテムを取り入れることがあるでしょうか?
ボーダーやストライプ、アニマル柄など、あらゆる柄がありますよね。
しかし、組み合わせが難しくごちゃごちゃしてしまったり、思っていたのと違う印象を与えてしまった経験はあるのではないでしょうか?
そこで今回は、代表的な柄の由来やそれぞれが持つイメージを解説して参ります。
ルーツの知識があるだけで組み合わせ方が分かったり、間違った組み合わせが起こりにくくなるはずです。
ファッションの歴史は複雑で、はっきりとした答えがないものもございますので、一つの解釈としてご覧ください。
それでは見ていきましょう!
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ストライプ・ボーダー
歴史
日本では縦の縞模様がストライプ、横の線はボーダーと呼ばれますが、英語ではどちらもストライプと呼ばれ、同じルーツを持った模様であると言えます。
かつてヨーロッパでは、ストライプにはネガティブなイメージがありました。
ピエロや囚人をはじめ、病人や宗教の異端者など、社会的に蔑視される人々に着せられる柄だったのです。
しかしその後フランスで当時横方向の縞模様であった三色旗が革命の象徴として使われるようになり、ストライプは革命や反骨の精神を象徴するものになっていったようです。
それから縞模様は海兵の制服にも採用され始めました。
理由としては、縞模様が海の色と同化しカモフラージュの効果があったからと言われています。
一方日本では、江戸時代にインドから入ってきたストライプ模様が大流行します。
シンプルですっきりとした柄が粋だと評価されたようです。
このような歴史を経てストライプ柄は現在に至ります。
この歴史の中で、ストライプはシンプルですっきりとした柄、ボーダー柄は海兵の服から連想される海の爽やかなイメージが強く残ったといえます。
特徴
また、その歴史以外にもストライプ柄には2つ特徴があります。
1つ目は視覚的な特徴です。
ストライプ柄は縞の方向に伸びて見える視覚効果があるため、服などに使うことで体型の見え方を変えることができます。
また、電信柱や蜂の模様もストライプであるように、ストライプは無地に比べて目立つ模様です。
そのため、目立ちたがりという印象が伝わってしまうこともあるかもしれません。
2つ目は生産上の特徴です。
シンプルな柄であるため生産がしやすく、生地として作られたり選ばれたりしやすいという特徴です。
柄の中で最も単純な柄とも言えるストライプは高度な技術を必要とせず、それが流行や愛され続けるための追い風となっているのです。